2019.10.08 UP

1年1回のレア列車!今年も走ります。

予土線には1年に1回、レア列車が運行されている。

ここではスッカリお馴染となった「予土線3兄弟」と呼ばれる3つの列車、1984年デビューした長男の「しまんトロッコ」。2011年四万十町にオープンした海洋堂ホビー館に合わせて運行開始した二男の「海洋堂ホビートレイン」。そして2014年予土線全通40周年を記念した三男の「鉄道ホビートレイン」。普段は列車ごとに決まった運転スケジュールがあり、途中の駅でお互いにすれ違うことはあるものの、連結されることはない。

毎朝7時ごろに見ることができるホビートレイン同士のランデブー。

そんな個性豊かな列車たちが1年に1度全て連結。毎回名を変えて2014年からツアーの臨時列車として運行されている。この編成を実現するのには、しまんトロッコは運行していない日または、比較的繁忙期からはずれた時期を狙い、指定券の発売を停止するなど事前に運行の調整を行い、普通列車として運行されている海洋堂・鉄道ホビートレインは、松山から代替の車両を回送でもってきてもらい、車両を差し替えたうえで臨時列車として運用から外す必要があるなど、非常に手間がかかる。JRさんの涙ぐましい努力の上で成立しているレア列車だ。では写真とともにその歴史を紹介しよう。

★2014年10月18日運転「なかよし3兄弟 はじめての遠足号」
2014年3月に鉄道ホビートレインがデビューしたことや、予土線全線開通40周年を迎えたこと、さらに宇和島~近永間の前身路線となる宇和島鉄道が開通して100周年を記念したことから企画された列車。宇和島駅では撮影会やホーム上で連結作業を公開するなどファンサービスも実施された。
沿線には多くのファンが集結。この列車のインパクトは鮮烈だった。

★2015年10月3日運転「予土線3兄弟 2015秋の遠足号」
前年に続き、好評だったことから運行が決まった列車で、二男の海洋堂ホビートレインがこのあとリニューアルされる予定があったため、この塗装で走る最後の連結となることがファンの間で広まり、沿線の国道が撮影するファンや地元の車で渋滞が起きるほどの賑わいだった。
宇和島駅での出発式の様子。この3キャラクターは、このあと度々沿線に現れた。

江川崎駅を出発して吉野川第一橋梁を渡る天気は素晴らしい秋晴れだった。

沿線はご覧の通りの混雑ぶり。

★2016年12月23日運転「奥四万十クリスマス号」
高知四万十川上流域を中心に開催された広域イベント「奥四万十博」のファイナルイベントとして走った列車で、各地で長時間停車を行った結果、終着となる窪川駅到着が夕方であったため、しまんトロッコ編成が夜中に宇和島回送となったことが一部のファンの間で話題となった。
宇和島駅では駅長をはじめ、駅総出でお見送り。

正面にはツリーのヘッドマークがささやかに掲出された。

★2017年11月5日運転「愛サンサン サンキュー号」
JR四国発足30周年・鉄道ふれあいまつりのファイナルイベントとして企画・運行された。この前日に宇和島運転区でのふれあいまつり開催での展示に合わせてトロッコ車以外の気動車3兄弟の車両回送を兼ねた普通列車が運行。会場では職員手作りの模型やミニ列車が初お披露目された。
宇和島駅では出発式が行われた。

秋晴れのもと走行する3兄弟はインパクトがある!

前日のふれあいまつりでは模型も披露。

職員てづくりのミニ3重連。子供たちの人気の的に。

★2018年12月22日運転「クリスマス パーティー号」
平成最後の3兄弟イベントとして企画され、宇和島駅や車内ではミニコンサートが行われ、途中駅から貸切バスを使い沿線の見所やピザ作りなど体験型ツアーが組まれるなど内容に富んでいた。往路はしまんトロッコの間に海洋堂ホビートレインが挟まれたレア編成で運行された。
出発前に宇和島駅構内ではコンサートが行われた。

予土線名物倒壊した沈下橋とのコラボ。現在は修復された。

そして、第6回目となり、「令和」最初となる今年2019年も11月4日月曜日の振替休日。予土線全通45周年記念列車「しあわせのもちまき号」として走る。沿線でお祝い事やイベントで盛んに行われている「もちまき」を記念列車で停車する駅前で行って45周年をお祝いするイベント。今回は普通乗車券でも乗車可能。さて、どんなイベントになりますやら!

詳しいイベント内容はこちらから
予土線全線開通45周年記念イベントポスターはこちらから

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